NO END SUMMER

NO END SUMMER

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RECOMMEND

三ツ矢雄二

to NICOLE (80年)

Recommend Track
◯A⑤ 届かないエア・メール / ◯B③ マンハッタン・コミュニケーション / ◎B⑤ Give me one more kiss

中島正雄(藤丸バンドの人とは別人?)がプロデュースし同門のビーイング勢が全面参加した、和モノ界の異端児にして「永遠のノータッチ」こと三ツ矢雄二の2nd。
ビーイングの総帥である長門大幸が作編曲した◯A⑤「届かないエア・メール」グルーヴィーなスラップベースは入江純、浮遊感が心地よいシンセは和泉宏隆、と推測される。パーカスとホイッスルがご機嫌なサンバフュージョン歌謡◯B③「マンハッタン・コミュニケーション」では雄二のスキャットとオルガンが怪しく絡み合う。
イントロのぶっとすぎるベースに何事かと驚き、咆哮するブラスセクションで失神しそうになる◎B⑤「Give me one more kiss」刻みまくるカッティングにラストのキメも最高すぎて、トマトイッパツに繋げたくなるような超ド級のファンキーグルーヴ。作編曲は同じくビーイングの河内純一。
亜蘭知子はもちろんの事、秋本奈緒美や戸田恵子、某ディスクガイドにも掲載され高額盤としてもお馴染みの高村亜留、水原明子、岡江久美子など、80年代のビーイング絡みはホントに侮れない大穴盤多し。つうか、全然グレーじゃねぇし!!

(No Touch Communications)

Char

THRILL(78年)

Recommend Track
◎A-① YOU GOT THE MUSIC/A-② 闘牛士/◎A-③ THRILL

前二作と同系統のグルーヴィー&メロウ曲+歌謡曲路線の3rd。SMOKYを少しソフトにして疾走感を足したかのような冒頭の◎A-①「YOU GOT THE MUSIC」でいきなりのハイライトを迎える。カッティングから入る歌謡曲寄りのA-②「闘牛士」、同じくイントロのカッティングが爽快な◎A-③「THRILL」キャッチャーなベースラインを弾いているのはジョージ・マスティッチこと西沢常治。ゴダイゴがバックをしているB面はかなりのロック好きでないと厳しいかも。余談だが、ゴダイゴ結成時にCharが加入するなんて話もあったらしい。ところで、裏ジャケのシチュエーションがよく分からないのでご存知の方はご一報いただけると助かります。(デンゼル)

高中正義

T-WAVE(80年)

Recommend Track
A-④ CRYSTAL MEMORIES/B-① MY SECRET BEATH/○B-② 空 ド 白 ソ/○B-③ PALM STREET

「夏」と言ったら絶対に外す事が出来ない男がいる。そう、高中正義だ。通算6枚目の今作でももちろん夏っぽさ満載な仕上がりに。A-④「CRYSTAL MEMORIES」しっとりとした前半から徐々にテンポを上げていき、後半は熱いギターと共に燃えるような展開へ。高中自身のボーカルでとびきりポップな夏を演出するB-①「MY SECRET BEATH」青い空と海、白い雲と砂浜、秘密のビーチにはYOU & ME。私のYOUは何処? これぞ高中正義全開なリゾートミュージック○B-②「空 ド 白 ソ」ではギターの刻みと軽やかなパーカッションで一気に常夏気分へと誘う。中村哲のサックスも気持ち良さげだ。原曲よりも更にグルーヴィーな仕上がりの小林泉美作○B-③「PALM STREET」ラストのストリングスも心地良し。(デンゼル)

Hi-Fi SET

INDIGO(85年)

Recommend Track
◎A-① Rainbow signal/◎A-④ シャンペンと地動説/A-⑤ Milky way/B-④ デミアン/B-⑤ 雨のSentosa/B-⑥ 星/導/夜

全編のアレンジを井上鑑に委ねたソニー移籍後の2作目。サンシャインポップとでも呼びたい晴れやかな気分になる伊藤銀次作の◎A-①「Rainbow signal」で幕開け。レゲエのリズムに持ち味である美メロとコーラスワークのハーモニーが最高な◎A-④「シャンペンと地動説」、八木のぶおのハーモニカが切ない小品A-⑤「Milky way」、地味ながらも山本潤子の声の伸びがグッとくるB-④「デミアン」どれも山本俊彦作。ベースが前面に出ている少し不穏な空気が漂うB-⑤「雨のSentosa」は意外にも南佳孝作品。ラストは鈴木茂のカバー(?)B-⑥「星/導/夜」でスピリチュアルな締め。最後に一つだけ言わせて下さい。ハイファイセットに、ハズレ無しっ!(デンゼル)

ロック・ミュージカル

ハムレット(79年)

Recommend Track
A-③(メドレーb)愛はハーモニー / ◎A-⑤ 花のように / ○C-④ 世界の果てへ連れてって

ライブ会場でも購入可能なファンクラブ限定CDに収録されている事で山下達郎ファンにはお馴染みの作品。達郎が提供した曲が入ってるわりにはいまだにディスクガイド等でもそれほど紹介されてないのは何故なのか?
筒美京平作品を岩崎宏美と桑名正博がデュエットで優しく聴かせるA-③(メドレーb)「愛はハーモニー」。
そして本作一番の聴き所である達郎提供曲◎A-⑤「花のように」では、岩崎宏美の歌唱力を最大限に発揮させるかの如く緩急をつけ凝ったアレンジにしてみせた矢野誠の手腕はお見事。演奏は桑名正博のバックバンドであるティアドロップスが担当。シンセサイザーの音色が印象的なバラード○C-④「世界の果てへ連れてって」は浜田金吾による佳曲。誰か私も連れてってくれ、ウユニ塩湖に。(デンゼル)

ちあきなおみ

THREE HUNDREDS CLUB(82年)

Recommend Track
○B-① 夜に踊れば/○B-② 日曜日の風/◎B-⑥ 悪い夢

洋楽スタンダードのカバー集と言うとどこにでもよくある作品に聞こえるが、この内容がとんでもない! A面は小笠原寛、B面はDEWの倉田信雄が編曲と完全に分業されている中、注目すべきはB面の方。○B-①「夜に踊れば」ガーシュインの名曲をこんなにもアーバンなサンバ調シティポップに仕上げてしまう倉田信雄のアレンジセンスには脱帽するしかない。続く○B-②の「日曜日の風」ではアダルトなレゲエで夢見心地に。そしてラストを飾る◎B-⑥「悪い夢」イントロのギターから昇天必至な極メロウチューン!間奏でのローズとギターの絡み、ちあきなおみの声質との相性の良さはまさにライトメロウの極地。私はもう、このまま溶けて消えてしまいたい…。全ては悪い、夢なのね…。嗚呼、無情。(デンゼル)

かまやつひろし

かまやつひろし

STUDIO MONCIEUR(79年)

Recommend Track
① ボブ・ディランは今、何を考えているか?/④ ウラトビサスケ使えない/◎A-⑤ ブラッド・スウェット&ティアーズ/○B-① 1920&1950/○B-③ あきらめてみませんか

コミカルな詞のライトファンクA-①「ボブ・ディランは今、何を考えているか?」、クールなラップ調のA-④「ウラトビサスケ使えない」共に後半の酔っ払いの方言?みたいな声の主は、みんな大好き森田一義ことタモリ。だが何を言ってるのかはほぼ判別不明 (笑)
曲名で、あれ?っとなりながらもエレピが心地良すぎる◎A-⑤「ブラッド・スウェット&ティアーズ」、実父ティーブ釜萢との微笑ましいデュエット曲○B-①「1920&1950」、ローズやシンセ等の多様な音色で聴かせる○B-③「あきらめてみませんか」などメロウサイドも充実。
ほぼ全曲に渡ってセンスの良いアレンジをするのは後にオルケスタ・デル・ソル等で活躍する森村献。でも一番センスが良いのは、この時代にこんなアルバムを作ったムッシュ自身かも。(デンゼル)

上田正樹

上田正樹

抱きしめたい(84年)

Recommend Track
◎A-③ Sailin' In My Life/◎A-④ 渚でジャバ/○B-④ Bitter Sweet Days

どぎついジャケに少し焦りつつも針を落とすとあら不思議、これが結構メロウだったりするので嬉しい驚き。
やたらとレゲエが多いのも納得な?スライ&ロビー参加盤。
何度聴いても最高にスウィートなラヴァーズの◎A-③「Sailin’ In My Life」、吉田美奈子のコーラスが聴ける◎A-④「渚でジャバ」共に作曲は加藤和彦。この曲のライブ盤ではコーラスがCINDYなのでそちらも必聴。
曲名からして良さげな○B-④「Bitter Sweet Days」は上田自身と藤本健一、佐々木久美の共作。ここでも吉田美奈子のコーラスが映える。
ちなみにアレンジは全曲星勝。
昔、橋本徹氏が「FREE SOUL 上田正樹」のオファーを断ったらしいが、今こそ出すべきなのでは?
いや、もはや私が出そう「NO END SUMMER 上田正樹」を。(デンゼル)

吉田美奈子

吉田美奈子

IN MOTION(83年)

Recommend Track
◎A-③ 愛は思うまま/◎A-④ LOVIN' YOU/A-⑤◎ 海

ライブ音源の一番の醍醐味である歓声や拍手などを省いて新たにホーンセクションをかぶせるというなんだかよく分からないコンセプトなのだが、結果的に内容はとんでもなく素晴らしい物になってしまったというやっぱりよく分からない作品。
イントロの松木恒秀が刻むカッティングを一聴してすぐに只事でないと感じる◎A-③「愛は思うまま」岡沢章のベースが唸り、渡嘉敷祐一のドラムが弾けまくる。清水靖晃による分厚いホーン隊の咆哮がテンションを最高調に押し上げる完璧なグルーヴの洪水!美奈子のハイトーンボイスから清水靖晃のサックスソロにそのまま繋がる瞬間はまさに鳥肌物のかっこよさ。
◎A-④「LOVIN’ YOU」では一転してメロウな肌触り。ここでもキレのいいホーンセクションと清水靖晃のサックスソロが涙腺を刺激する。
だから愛なんだっての、愛。
続くA-⑤◎「海」は少しテンポを上げながらも最高級のメロウグルーヴを演出するリズムセクションと清水靖晃のサックスがまた素晴らしい。
ちなみに各方面で何かと話題の「TOWN」も収録してあるが、個人的にはそれよりも聴くべき曲が山ほどあると思っている。更に余談ですが、このジャケ凄い好きです。(デンゼル)

山下達郎

山下達郎

BIG WAVE(84年)

Recommend Track
A-① THE THEME FROM BIG WAVE/○A-③ ONLY WITH YOU/◎A-④MAGIC WAYS/○A-⑥ I LOVE YOU …part II

夏ですね、海ですね、タツローですよね?という事で、ド定番中のド定番ながら某ディスクガイドでは取り上げられてなかったので敢えてのチョイス。サーフィン映画のサントラ用の本作はA面がオリジナル曲、B面はカバー曲で構成されているが、もっぱらお世話になるのはA面のみ。
まさに夏のテーマ曲そのものであるA-①「THE THEME FROM BIG WAVE」JOY 1.5収録のライブバージョンと比べてしまうとだいぶ劣るとは言え、それでもこの爽やかさには抗えない魅力がある。イントロが聴こえてくると日曜日の午後の平和な時間を思い出す○A-③「ONLY WITH YOU」、そして続く◎A-④「MAGIC WAYS」ではギターのカッティングからして達郎印満載なミッドグルーヴ。伊藤広規と青山純のリズムセクションがグルーヴを更に盛り上げる。夕暮れ時に愛を囁きたくなるような○A-⑥「I LOVE YOU …part II」で夜のとばりがおりていく。やっぱり大事なのは愛でしょ、愛。(デンゼル)

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