NO END SUMMER

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TOKYO ENSEMBLE LAB

2016-06-21

デジタルビートと生のブラスセクションを掛け合わせ、新たなダンスミュージックを作り出すという角松敏生ならではの試みに、名トランペット奏者の数原晋が賛同して生まれた珍しい企画。
「SEA LADY」的フュージョンなメロディと角松印のブギーなオケの中でホーン隊が躍動する◯A①「Lady Ocean」キーボードには難波弘之やJADOESの平間あきひこも参加。
ドラムに村上“ポンタ”秀一を迎え、アレンジを巨匠前田憲男に任せたアルバム中随一の異色作である本格的生音ビックバンドジャズ◎A③「Nica’s Dream」。まさか角松敏生がホレスシルヴァーのカバーをやるとは…、夢の中のニカも驚いているはず。
ニカに続いてのニニ。A④「Nobody Can Do It (哀愁のニニ)」ホーンのキレが良いこちらは林有三アレンジ、パーカスは斉藤ノブ。少しオリエンタルなフレーズと金子飛鳥のストリングスがアクセントになっている◯B①「Angel Flight (Like An Angel)」では作編曲を清水信之、エディットは角松自身によるカミュ・スピリットが担当するという力の入れよう。鷺巣詩郎アレンジも納得のキャバレーライクな仕上がりのB②「Blue Skies」のギターは意外にも芳野藤丸。ラストは唯一のボーカル曲◯B④「MORNING AFTER LADY」でタイトル通り爽やかさ溢れるモーニングアフターな締め。
超豪華メンツによる一筋縄ではいかないダンスミュージック総合研究所「KDMT LAB」vol.2はまだですか?

(Tokyo Jazz Defektors)